現役サラリーマンが考えた自律するチームのつくり方

~5つのステップで誰にでもできる "ふつうのチーム" を "メンバーがいきいきと働く自律型チーム" に変えるための実践的手法~

5-004.問題が多いチーム状態の捉え方 =現役サラリーマンが考えたマネジメントのワンポイント集=

問題が多いチーム状態の捉え方 ~現役サラリーマンが考えたマネジメントのワンポイント集~

コップに水が半分入った状態をどう捉えるか。1つは「もう半分しかない」、もう1つは「まだ半分もある」。ご存じの方も多いかと思いますが、“物事は捉え方が重要”ということを説く例え話です。

人生やビジネスの世界でも同様だと思いますが、これが、いろいろな問題が頻発する自分のチームのこととなると、(捉え方を前向きに変えるのは)なかなか難しいのではないでしょうか?

問題が起こると、問題そのものへの対処やら関係者への謝罪やら再発防止策の検討など、普段の仕事に加えて、やることが格段に増えるため、どうしても「いやだなあ」という気持ちが先行しがちです。

でも、大きな問題が発生して、それに正面から取り組んだ時ほど、後から振り返って考えてみると、それに携わった自分自身やチームのメンバーが成長(レベルアップ)しているのではないでしょうか。

つまり、問題が大きければ大きいほど、それを機に人とチームが成長(レベルアップ)できるということです。

問題が起きれば、どっちみちいろいろな対応をしなくてはなりません。その時、

ケース1.問題を『悪(=どうしてこんな問題を起こしたんだ!)』と捉え、面倒で、できれば避けたいと思いながら対応するのか、

ケース2.問題を『成長の機会(=起きてしまったことは仕方がない。ここからどうするかを考えよう)』と捉え、正面から果敢に挑むのか、

リーダーである自分がどちらの心持ちで臨むかによって、メンバーに与える影響はまるで変わってきます。

僕の経験で言えば、メンバーの取り組み方だけでなく、迷惑をかけてしまった相手(お客様など)の態度も、及び腰な姿勢で臨むケース1と真摯な姿勢で臨むケース2とでは、まるで違ってきます。(あくまで結果的にそうなるということで、意図して行うことではありませんが・・・)

 

ところで、話は変わりますが、今回のブログタイトル、”問題が多いチーム”について。これも経験上、問題が多いチームほど、何か対策を講じた時の効果がすぐに表れやすい、と思います。つまり、正面から問題に向き合って動けば動くほど、チームがどんどん変わっていくということです。

逆に、レベルが高いチームほど、飛躍的に成長(レベルアップ)させることは難しくなります。(50点を70点にするのと、90点を100点にするのとどちらが大変でしょうか? 更に、100点を110点に引き上げるのは?)

よく、問題が多いチームのリーダーよりも、レベルの高いうまくいっているチームのリーダーになりたいという人がいますが、レベルの高いチームをまとめ上げて更に成長(レベルアップ)させていく方が、実は難易度が高かったりするものです。

ちなみに、僕は、問題の多いチームのリーダーに任命されたら喜んで引き受けます。そして、大きな問題が起きたら、ワクワクしてきます。それは、成長の余地がたくさんあるということであり、手を打てば打っただけ目に見えて成果がでる上に、なによりも、活動を通じてチームのメンバーとの強い絆ができることを知っているからです。

さて、水が半分入ったコップを、あなたはどう見ますか?

最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。

 

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『マネジメントのワンポイント集』-その他の記事はこちらからどうぞ↓

https://yoshiarakawa.hatenablog.com/archive/category/Management

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『1:やりがい ~やる気を引き出し、高め、やりがいに変える方法~』

『2:課題解決 ~課題解決活動を通じ、自律型の人材・チームを育てる~』

『3:キャリア形成 ~なりたい自分の描き方と実現の実践的手法~』

『4:価値観 ~周りも共感するブレない価値観を持つチームへ~』

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