現役サラリーマンが考えた自律するチームのつくり方

~5つのステップで誰にでもできる "ふつうのチーム" を "メンバーがいきいきと働く自律型チーム" に変えるための実践的手法~

5-013.新たな業務をメンバーへどう割り振るか =現役サラリーマンが考えたマネジメントのワンポイント集=

新たな業務をメンバーへどう割り振るか ~現役サラリーマンが考えたマネジメントのワンポイント集~

新たな業務が発生したとき、それをチームのメンバーにどう割り振るべきか。それを考える上での前置きになりますが、

メンバーの能力を一概に点数で表すことには元々無理があるのですが、ここでは、僕がお伝えしたいことをシンプルに表現するため、敢えて能力を点数で表すことをお許しください。

リーダーである自分の仕事の能力が100として、チームの中に、能力90のAさん、能力70のBさん、能力50のCさんがいたとします。ここに新たな業務が発生し、その業務を分解すると、Cさんの能力でできる業務cと、Bさんの能力でできる業務bと、Aさんの能力でできる業務aとに、きれいに分けることができました。 さて、リーダーであるあなたは、この業務をどのように3人に割り振りますか?

 

以前の僕であれば、単純に、業務cをCさんに、業務bをBさんに、業務aをAさんに割り振っていました。それが最も効率的で最も早く仕事を終えることができるからです。

しかし、そこに、チームとしての成長や個人としての成長、また、やりがいや達成感はあるのでしょうか? それで今の能力以上のことにチャレンジする精神は育つでしょうか? そもそも、こういう業務の割り振り方を続けていたら、いつまでもAさんの能力は90のまま、Bさんは70のまま、Cさんは50のままになりかねません。その一方で、そういうリーダーに限って、「うちのメンバーはいつまで経っても能力が伸びないなあ。他のチームのメンバーと比べて成長が遅いよなあ」などと、(自分がその結果をもたらしていることもわからず)愚痴を言っていたりします。・・・以前の僕のように。

 

ではどうするのか。

例えば、Aさんの指導の下、Bさんには業務aを、Cさんには業務b/cを担当してもらうというのはどうでしょうか?

或いは、Bさんにはこの業務の全てを担当してもらい、Cさんには、Bさんが今担っている別の業務を一貫して担当してもらうと、より良いかもしれません。分割された業務だけを担当するよりも、一連の業務を全て担当する方がやりがいもあって楽しいですよね。

その他にもいろいろなやり方があることを認識した上で、どこまで時間と労力を掛けられるかを勘案して、どう割り振るかを決めるのが現実的かもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。

 

====== 以下、関連情報 ======

『マネジメントのワンポイント集』-その他の記事はこちらからどうぞ↓

https://yoshiarakawa.hatenablog.com/archive/category/Management

このブログのメインテーマ:

『自律するチームのつくり方 ~5つのステップで誰にでもできる実践的手法~』

関連テーマ:

『1:やりがい ~やる気を引き出し、高め、やりがいに変える方法~』

『2:課題解決 ~課題解決活動を通じ、自律型の人材・チームを育てる~』

『3:キャリア形成 ~なりたい自分の描き方と実現の実践的手法~』

『4:価値観 ~周りも共感するブレない価値観を持つチームへ~』

の総集編は、こちらからどうぞ↓

https://yoshiarakawa.hatenablog.com/archive/category/Omnibus