(考える)仕事をする上で、様々なツールや会社・部署で決められた書式フォーマットを使うことがありますよね。それらは本来、頭の中をうまく(ロジカルに)整理するのに便利な“道具”として活用すべきなのに、
導き出された結論や途中のロジックが明らかにおかしくても、そのまま平気で「できました」と言って提出してくるメンバーがいます。
これは、“使うための道具” を、“文字を埋めて「仕事をしました」とアピールするためのもの” に使ってしまっている残念な仕事の仕方です。本人は一生懸命考えて頑張ってつくっているのに、そのアウトプットが、一瞬で、時には全て、不採用になるのは悲しいですよね。
つくって持ってきた本人がその “おかしさ” に気づいていないかというと、決してそんなことはありません。「一生懸命つくってくれてありがとう。少し冷静になって、これを誰か他の人がつくった資料だと思って客観的に見てみようか。ここの部分、何か違和感を感じないかな?」と聞くと、「そうですよね。私もつくりながら違和感を感じていたんです」......って、ちゃんとわかっているんです。
では、どうすればこれを防げるのか。簡単です。ツールと共に、『違和感』、つまり、『感覚』を使ってもらう、たったそれだけのことです。
すると今度は、「一生懸命考えたのですが、一向に(ツール・書式フォーマットの)欄が埋められません」と相談にくるメンバーがいます。
これは、“道具を使いこなせていない”、即ち、“道具の使い方がわからない” ということで、わからないところを教えて成長してもらう絶好のチャンス到来です。
どこで壁に当たって先に進めないのか丁寧に聞き出し、どうすればその先に進めるのか、答えを言うのではなく、答えの導き方を教えてあげると、メンバーの目が、何かおもしろいことを発見した子供のように(←メンバーに失礼ですかね?)輝いてきます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。
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