メンバーが困って相談にきた時、かつての僕は、その場ですぐに(こうすればいいんじゃないかという)答えを教えていました。でも、ある時、自分がしている行為は(メンバーにとって)何をしていることになるのか、その意味に はっ と気づきました。
自分の過去を振り返ってみると、”あのとき確かに成長できた”と実感できるのは、壁に当たり、もがき苦しんで、模索・熟考を繰り返す中から自分なりの答えを自ら導き出せたとき ではないでしょうか。
自分が困っている目の前の問題・課題にぴったり当てはまる答えは、たとえ何百冊、何千冊というビジネス書を探してみたところで、どこにも書かれていません。結局、目の前で起きていることへの対処方法は自分で考えて答えを導き出すほかないのだと思います。
そう考えると、困っているメンバーは、その時が伸びるチャンスなのです。その絶好のチャンスを迎えた時に、(着眼点・ヒント・参考事例などを伝える支援・応援ではなく)安易に答えを教えてしまうということは、困っている状況を目の前から即座に消し去り、その人が成長できる絶好のチャンスを(上司である自分が)潰しているに等しいのでは?
「算数の問題がわからないから教えて」と言ってくる子供に、途中の計算式ややり方の説明を一切せずに、「答えは○○だよ」と、答えだけを教えることはしませんよね。
仕事の場合、求められるアウトプットの時間制約(タイムリミット)があるため、毎回というわけにはいきませんが、伸びるチャンスがある時にはできる限りのサポートをしてあげられるとよいのではないでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。
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