時々、会議中、下を向いてひたすらメモを取り続けるメンバーがいます。これは、報告者にも見られる現象で、言われていることをそのまま言葉どおりメモしようとする。
メモを取ることが悪いことではありませんし、むしろメモを取ることは大事なことです。でも、それが目的になってしまうと、「対話になっていない」、「聞いているようで実は聞いていない」、「文脈を理解せず違った意味に捉えてしまう」ということが起こります。
これは考えてみれば当然で、発せられた言葉だけが情報ではなく、顔の表情やジェスチャーや間、空気感を含めた全体がコミュニケーション情報であり、メモをひたすら取り続けることは、言葉以外の情報を遮断しているに等しいからです。
だから、聞いているようで実は理解しておらず、せっかくメモをとっても文脈がわからず議事録すら書けないという残念なことになってしまいます。
話している側からしても、せっかく対話しようとしているのに、目も合わせてくれないから、理解しているかどうか読み取ることができず、拒否されているようにすら感じてしまうことがあります。
そんなメンバーに対しては、メモを取っている時に一番集中していることは何か、傍から見るとどう見えるのかなど、一度、自分を客観視する話し合いをすると、次から会議に臨む姿勢が変わります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。
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