部下に何かを伝えるとき、内容がその部下にとって耳の痛いことだったり、異論を持っていたりすれば尚更、話をする前に、まず、部下が冷静に聞ける状態をつくる必要があります。
これは軽視されがちですが、心に届くように伝えるためには、かなり重要なことです。受け止められる環境が整っていないのに一方的に言葉を投げても、(部下の心には届かず)虚しく通り抜けていくだけです。
では、冷静に聞ける状態とは、どんな状態か?
それは、他に気を取られることがない、無になれる状態です。
・周囲(他人)の目や耳が気になる
・その内容を聞く前に主張したいことがある
・反応によっては怒られる恐れがある
・後から誰かに何の話をしていたのか聞かれる
など、これらは全て、冷静に聞くことを阻害する要因になります。
こうした阻害要因を全て取り除いてはじめて、冷静に聞ける状態ができあがります。
冷静に聞ける状態かどうか、それは、部下をよく観察すればわかります。冷静に聞ける状態でなければ、まず、冷静に聞ける状態をつくる。一方的に言葉を投げるのではなく、そこから整えると良いかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。
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