現役サラリーマンが考えた自律するチームのつくり方

~5つのステップで誰にでもできる "ふつうのチーム" を "メンバーがいきいきと働く自律型チーム" に変えるための実践的手法~

5-159.その対策で問題は根本的に解決すると思いますか? =現役サラリーマンが考えた自律するチームのつくり方=

その対策で問題は根本的に解決すると思いますか? =現役サラリーマンが考えた自律するチームのつくり方=

問題が起きると、その問題が再発しないよう対策を考え実行します。

つまり、対策をとる目的は問題が再発しないようにすることであり、

労力がかかるわりに再発するような対策であれば、総合的に考えると以前のまま何もしない方がまだ良いのに、と思うことがあります。

 

例えば、問題発生の原因を“確認忘れ”や“確認不足”と捉え、チェックリストをつくってチェックするようにし、そのチェックリストを記録として残す、という対策。

確かにこの対策がうまく機能して問題の再発がなくなるケースもありますが、これを万全の策のように次から次へと安易に適用していくと何が起こるでしょうか?

 

自分がチェックリストを記入する立場になればすぐにわかります。

チェックする項目が3個のときの心境、10個のときの心境、100個のときの心境、1000個のときの心境、・・・

人は機械ではありません。“チェックすることに対して思うこと”=“その人にとってのチェックリストの持つ意味”は刻々と変わっていくのです。チェックする数だけでなく、時間の経過と共に。必ず。

 

また、 3個の中の1項目に向ける注意力の重みと、1000個の中の1項目に向ける注意力の重みが全く変わらず同じという人はいません。

 

冒頭の話に戻りますが、対策をとるのは、「これで再発しないようになります」と主張することで上司やお客様に納得してもらうため、とか、「ここまでやります」と宣言することで自分の評価を上げるためではないか。

対策を考えたら、一度冷静になって自問自答してみるとよいかもしれません。「その対策で問題は根本的に解決すると思いますか?」

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。

 

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