「会社の存続をかけて」という言葉をよく耳にしますが、この言葉から、希望をや夢を連想することができるでしょうか?
「会社の存続をかけて」は、個人に置き換えれば、「自分が生きるために」となります。
そこには、「仕方なく」とか、「本当はこうだとよいのだが」というニュアンスが言外に含まれています。存続するのが精一杯、生きるのが精一杯で、いかにも苦しそうなイメージです。そして、うまくいったとしても、飛躍的な成長ではなく、ずっとこの先も(存続するのが精一杯の)低空飛行を想起させます。
また、“お客様に喜んでいただくために” や “こんな世の中にするために”という希望や夢よりも、自社(自分)のことを優先しているように聞こえます。
そもそも、「当社は、会社の存続をかけて昨年〇〇しました。今年は更に〇〇しています」とアピールする会社で働いてみたいと思うでしょうか? そこで働いたら、「“楽しそう” よりも “厳しそう”」、「その厳しさはずっと続くかも」と思わないでしょうか?
リーダーが発する言葉は、本人が思っている以上に影響力があります。頻発すればするほど、良いことも悪いことも、明るいことも暗いことも、組織内にじわじわと浸透していきます。後で拭い去ることができないくらいに。
「会社の存続をかけて」。
ときには必要だと思いますが、リーダーが頻発すべき言葉ではないような気がします。
最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。
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