部下の弱いところばかりに目が行き、それを指摘して修正することで部下の能力を伸ばそうとする上司が多いように思います。
でも、上司がこの発想をしている限り、部下のモチベーションはいつまでたっても上がりませんし、突出した能力を発揮する部下は育ちません。
弱いところを修正するということは、部下に、弱いところに着目させるということ。そして、同時に、「上司である自分は、あなたに弱点があることを知っているし、それがある限りまだまだ半人前だよ」というメッセージを部下に発することを意味します。
そして、この世に完璧な人などいないため、これは延々と続きます。
自分が部下だったら楽しいでしょうか? モチベーションが上がるでしょうか?
自分の弱点を指摘する上司の弱点を指摘したくならないでしょうか?
また、弱いところを指摘されると、それがいつまでも頭の中に残って嫌な思いをするため、突出した能力を発揮するのではなく、指摘されないよう無難な選択をするようになります。
褒められることよりも指摘されることの方がインパクトが強いからです。
弱いところを修正するのではなく、上司が弱いところをカバーしてでも、部下の良いところが活きる仕事のやり方を考え、成功体験をたくさん味わってもらうようにする。そうすると、だんだん突出した能力を発揮するようになり、いつの間にか弱いところが目立たなくなっているものです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。
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