「なぜこんなことに対処できないんだ。全く応用が利かないんだから」と、部下を責めるリーダーを見かけることがあります。
僕は、課題解決スキルは、課題解決の経験を積むことである程度身に付けられると考えています。逆の言い方をすれば、課題解決の経験が浅い人にいきなり高いレベルを要求すること自体、「リーダーである自分が地道な人材育成をしていませんでした」と語っているようなものです。
冒頭の部下は、普段、定型業務を中心に行っていて、(リーダーが期待した)課題解決業務をあまり経験してきていないのではないでしょうか。
僕は、課題解決を、謎解きゲームのように捉えています。
事実を1つひとつ拾い集めて現状把握し、それを分析して真の課題を見つけ、どういう対応をしたら課題が解決するのか方策を考えて実行する。
数学の文章題を解くのにも似ています。
数学の文章題でよくあるのが、出題者が、 1つの大きな問題を、問題(1)、問題(2)、問題(3)のように小問形式に分解して、解答者を正解に導いていくやり方です。
解答者は、このやり方を繰り返し、解き方に慣れることで、やがて、小問なしで難しい文章題を解くことができるようになります。
どんな小問に分解するのか、部下1人ひとりの特徴やレベルに合わせて変えること。これこそがリーダーが行うべき部下の課題解決スキルを向上させる人材育成ではないでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。
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