チームのリーダーから、「チームに活気がないが、何からどう手を付けたらよいでしょうか?」という相談を受けます。
そんなとき、僕は、「まずは、チームのメンバー全員と1人ひとり個別に面談して仕事の困りごとをヒアリングしてみたら」とアドバイスしています。
そうすると、「そんなことをしたら困りごとがたくさん出てきて収拾がつかなくなりませんか?」と聞かれます。
そうしないため、次のように宣言してから始めます。
「まずはメンバーの皆さん全員から困りごとを吸い上げて、それらをリストにし、多くの人が感じていることやチームとして重点的に取り組むべきこと1つを、そのリストを基にみんなで話し合って決めたい。たくさんのことを一気に解決することはできないから、まずは1つ。そして、多くの人がの困っていることを解決したいから、リーダーの自分がそれを決めるのではなく、メンバーの皆さんの意見で決めたい」。
ヒアリングする際にはもう1つ重要なポイントがあります。
それは、リーダーは、聞き役に徹して自分の意見を言わないこと。そして、それを宣言してから面談を始めます。ヒアリングの途中で、「どうしたらよいですか?」と聞かれても、この場は解決する場ではなく、困りごとが何でどんな内容かを聞く場だから、それを教えてほしい、と伝えます。
ここまでの活動だけでも、チームに少し活気が出てくるのではないでしょうか。もちろん、困りごとの解決活動に真剣に取り組むのが前提ですが。
最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。
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