A案とB案、どちらもいけそう、やり方の違いだけで大差ない、ということがあります。そうしたとき、リーダーがどちらにするのかを決めがちですが、こんなときこそ、選択からやり方まで、全てを部下に委ねてはどうでしょうか。
自ら選択した案件には、オーナーシップ、つまり、“自分のもの”という意識が芽生えます。そして、自らやり方を考えて進めることには、自ずから責任感が生まれます。
これらのオーナーシップや責任感は、他人事ややらされ感とは対極にあるものです。
その案件を誇らしげに感じますし、何とかうまくいかせるように動きます。
リーダーは、その様子を見守り、困ったときだけ、側によって、「調子はどう?」と話しかけるだけです。
そして、「自分で何とかしてみます」と言われれば、そのまま見守り続ける。
「ここで悩んでいるのですが、どうしたらよいでしょうか」と言われれば、答えを教えるのではなく、部下の壁打ち相手になる。壁打ちですから、自らの意見は言わず、質問で部下の意見を引き出していく。
そうすると、部下は安心して先へ先へと進めていくものです。
最初に委ねた時、躊躇なく受け取ってくれたのであれば、その案件をやりきるだけの力量を持っています。それを信じて、上記のことを繰り返していけば、必ず自分でやりきってくれるものです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。
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