現役サラリーマンが考えた自律するチームのつくり方

~5つのステップで誰にでもできる "ふつうのチーム" を "メンバーがいきいきと働く自律型チーム" に変えるための実践的手法~

5-011.どこを見て仕事をするのか =現役サラリーマンが考えたマネジメントのワンポイント集=

どこを見て仕事をするのか ~現役サラリーマンが考えたマネジメントのワンポイント集~

例えば、上司からのおおまかな指示で社内向けの提案資料を作成することになった場合、どこを見て仕事をしますか? 僕は、若い頃、このような仕事を進めるとき、上司から受けた指示をどう解釈すればよいのか考えたり、

上司が好みそうなポイントや作り方を考えて資料を仕上げ、「できました。確認してもらえますか」と言って上司のところへ持っていっていました。すると、いろいろな指摘をされるため、今度は、それらの指摘事項を言われたとおりに修正・追記して上司のところへ持っていく。再度、細かな指摘を受けて直して持っていく、という具合に、上司を見て仕事をしていました。 経験が浅い頃は、多くの人が恐らくこれと似た仕事の進め方をしているのではないでしょうか。

 

一方、上司から一発でOKがもらえる人は、この提案資料が最終的に行きつく先(社内の決裁者が誰か)を考え、更に、その決裁者を見るのではなく、その人(達)がこの件をどこまで理解しているのか、そして、その人(達)が何に関心を持っているのか、どこに判断基準を置くのかなど、その人(達)に見えていること、そして、その人(達)が見る(と思われる)先を予想して仕事をします。 更に、その先の先、つまり、決裁者には見えない(そこまで気づかない)がとても重要なことまで見て仕事をしている人もいます。

 

つまり、上司が細かに指示しなければ完成度の高い仕事ができない人と、任せておけば完成度の高い仕事ができる人の違いは、どこを見て仕事をしているか、ということになります。勿論それだけではありませんが、この要素(どこを見て仕事をするのかによる違い)はかなり大きいと僕は思います。 上司を見て仕事をしている限り、いつまで経っても作成した資料に一発でOKをもらえることはありませんし、その上司を超える仕事をすることも期待できないですよね。

これは仕事ができる人にとっては当たり前のことかと思いますが、残念ながら、チームのリーダーが、この当たり前のことを、経験の浅いメンバーに説明しているケースは意外に少ないのではないでしょうか。

僕もそうでしたが、若い頃にはこのことになかなか気づけないものです。機会を見つけて、メンバーに「どこを見て仕事をすべきか」伝えてあげるとよいかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。

 

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