仕事での会話。仕事である以上、誰もが、置かれた立場という仮面を被って発言しています。
心の中では他の発言者に同感していても、同感しにくい立場にいると、その立場としての考えの方が優先されます。また、安易な発言をして、それが後々組織の上位者に伝わるとマズイという心理も働きます。
この“仕事での会話の大前提”を理解せずに、“あの人”は「どれだけ言っても自分の発言を曲げない人だ」とか、“あの人”とは「うまくやっていけない」と、そこで匙を投げてしまうメンバーやリーダーをみかけます。
メンバーであれば他のメンバーやリーダーがカバーすればよいのですが、リーダーが諦めて線を引いて(こちらからシャッターを閉めて)しまったらその仕事が頓挫してしまいます。
確かに、“あの人”が頑なすぎるケースはあります。どんな仕事でもそういう“あの人”はいると思います。
そうしたときに物を言うのが、『(本音の)雑談ができる間柄』 、その人脈ではないかと思います。オフィシャルな会議以外の場所で、“あの人”の発言の裏にある本音や落としどころを聞き出す。
“あの人”と雑談できる間柄になっておくことが一番の近道ですが、それが難しければ、“あの人”が所属する組織の別の人や、その組織に近い仕事をしている全く別の組織の人でも構いません。
『(本音の)雑談ができる間柄』の人脈が広いリーダーは、チームの運営もうまくいっていることが多いように思います。日頃から、雑談の輪を社内・社外に広げておくことを意識するとよいかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。このことから、少しでも新たな気づきや考える上でのヒントに繋がることがありましたら幸いです。
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