5:マネジメント
チーム内で合意した意見を社内の上位者や他部署、社外に持っていくと、違うことを言われ、へこんで帰ってくるメンバーがいます。
世の中には、価値観が近い人はいますが、価値観が同じ人は誰一人いません。価値観が同じだと思う人がいるとしたら、
仕事というのは、成り行きに任せているとどんどん増えていく傾向があります。
チームのメンバーがそれぞれ好き勝手なことをしてバラバラで、リーダーの言うことを全然聞いてくれない。会社のルールも守られていない。メンバー同士の人間関係も、社会人とは思えないような構図になっている。
日頃私たちは、”今見えている情報が全て正しいもの” という前提で物事を判断する傾向があります。
『そのタスクをやってもらうにはまだ力不足で(その部下)に任せられないから、(その部下に)できるピースだけをやってもらう』 どんなことも初めはそうかもしれません。
“感情よりも理屈が上である”と信じ込んでいたり、“ビジネスに感情は要らない”と言うリーダーがいます。
メンバーの生産性を上げるために時間管理を徹底しようとするリーダーを見かけます。確かに時間管理は大切なことですが、時間管理されるメンバーはたまりません。
部下が「前向きに仕事をしてくれない」、「受け身で、言われたことしかしてくれない。言われたことすらしてくれない」と感じたら、
物事をレベルアップさせたり前に進めるためには振り返りをすることが重要です。でも、
メンバーに対して、「なぜこうしないんだ」と言うリーダーを見かけます。本人は良かれと思って使っているのかもしれませんが、「なぜこうしないんだ」は、メンバーを個人攻撃し委縮させる言葉です。
普段、チームに新たな課題の発見・発生があると、まず、その課題の解決に目が行き、どうしたら最適・最短に課題解決できるかを考えます。
「当事者意識がなく、いつも他人事のような振る舞いをするメンバーをどう扱ったらよいのかわからない」という悩みを抱えるリーダーがいます。
「やる気のないメンバーがいるが、何を言っても響かず、どうしたらよいかわからない」という相談を受けることがあります。
ビジネスではあらゆる場面で理屈が大事なことは言うまでもありませんが、理屈ばかりを重視し、理屈だけで事を進めていくと、組織が殺伐としてきます。
部下に何かを伝えるとき、内容がその部下にとって耳の痛いことだったり、異論を持っていたりすれば尚更、話をする前に、まず、部下が冷静に聞ける状態をつくる必要があります。
僕は、少し前まで、物事を決めるのは上司の役割だと思っていました。物事を判断して決めていると、上司としての仕事をしているようで、心地良い気分にもなります。
長年同じ仕事をしていると、過去に蓄積してきた知識・経験があるため、惰性で仕事が回せてしまいます。
打合せで何かを決めたとき、次に誰がいつ何をするのかまで決める。これは多くのチームでしていることだと思いますが、それに加えて、
どんな会社でも目標を掲げると思いますが、掲げた目標を目一杯の力で達成しようと考えると、目標を達成することに追われます。
新たなことや問題が起きた時、その事実(事象)のどこに着目し、どう解釈するか、それは人によって異なります。
僕は以前、上位者が簡単な指示をするだけで上位者の期待するアウトプットが出てくるのが理想の組織だと思っていました。細かなことを説明しなくても、思い通りの結果が得られるって素晴らしいと...。
メンバーに、“それは言われなくても自分で気づいてほしい” とか ”それくらいは聞かずに自分で考えてほしい” と思うとき、つい、それをそのままストレートに口に出してしまいがちです。
仕事はスピードが大事と言います。 でも、仕事のスピードには “速さ” と “早さ” があって、 “早さ” は簡単に操作できてとても有効だということはあまり知られていません。
「なぜ1つの立場や見方からの主張ばかりするのか」、「他の立場の人がどう思うのか どうして想像できないのか」・・・多くのリーダーが経験するよくある悩みです。
何か思いついたことがあると、その場ですぐにやりだす人がいます。一方で、期限ぎりぎりになってから取り掛かる方が仕事がはかどるという人もいます。
メンバーが、前向きでない言動や適切でない言動をとるときがあります。そんな時は、頭ごなしに怒っても、その場は収まったかのように見えるかもしれませんが、
雑談は無駄なこと、仕事の生産性を下げるものだから排除すべき、というリーダーを時々見かけます。では、
慌ただしく仕事に追われいつ見ても余裕がなさそうなリーダーって、メンバーにはどう映るでしょうか?
過去に経験があることをその通りにするだけでは、あまり考えなくなります。